2022年7月頃から放送されているACジャパンのCMが、寛容ラップで面白いと話題になっています。
特に3人の出演者がラップする様子を、手話でノリノリに表現している通訳者の方が素晴らしいと賞賛の声が上がっていますが、いったいどんな方なのでしょうか。
今回は、ACジャパンの手話ラップの人について経歴やプロフィール、出演番組など調査しました!
ACジャパンの手話ラップの人が話題に
2022年7月1日から放送開始となったACジャパンのCM。
あるコンビニを舞台に、相手をディスらないラップバトルから生まれる温かい交流を描いており、ネット上でもその優しいCMに注目が集まっています。
このCMで、最初から最後まで左下の窓から手話通訳をしている方の手話が素晴らしいと話題に。
ACジャパンのCM
呂布カルマさんもおばあちゃんも店員さんもお客さんも素敵な優しい世界なんだけど、うっかり手話通訳さんにきづいてしまうともうそこしか目に入らなくなる問題ww— 👑🐃ミートパイかチキンパイ (@yukasana2) July 5, 2022
話題の #呂布カルマ さんのACジャパンのCM
手話通訳の御方がノリノリで、手話ってこういうリズムにめっちゃ合ってるんだなぁって認識しました😃
かっこええ~😄https://t.co/eRxGkUNSch pic.twitter.com/6exUPVkZ1S— miyu-debal (@miyu28498913) July 5, 2022
このCMのラップに合ったノリノリな手話の人はいったい誰なのでしょうか。[quads id=2]
ACジャパンの手話ラップの人はろう通訳者の木村晴美
ACジャパンの手話ラップの人は、ろう通訳者の木村晴美さんです。
- 名前:木村晴美(きむらはるみ)
- 1965年生まれ
- 出身地:山口県下関市
- 肩書き:
・国立障害者リハビリテーションセンター学院(手話通訳学科)の教官
・NHK手話ニュース845の手話通訳キャスター
・学校法人・明晴学園理事
木村晴美さんは、NHK845の月曜日をレギュラー担当。
NHK845には1996年から出演する大ベテランです。
2016年リオデジャネイロオリンピックで、ウサインボルト選手を稲妻ポーズで紹介し、話題にもなりました。
生まれた時から聴覚障害
聴覚障害者の両親のもとに生まれた木村晴美さんは、産まれた時から聴覚障害者として育ちました。
手話通訳者には、耳が聞こえる通訳者もいますが、木村晴美さんはご自身もろう者(聴覚障害者)の「ろう通訳」の方なんですね。
- 山口県立聾学校下関分校 卒業
- 山口県立豊北高等学校 卒業
- 日本社会事業大学(社会福祉学部)卒業
社会福祉も専門的に学び、今は手話のろう通訳者として幅広く活躍。
- 大学卒業後に世田谷区役所職員(地方公務員)として勤務
- 1991年〜国立障害者リハビリテーションセンター学院(手話通訳学科)の教官(教職員)として勤務
- 1995年〜NHK手話ニュース845の手話通訳キャスターとして出演
- 2004年 一橋大学大学院言語社会研究科第一部門修士課程修了
- 2007年 学校法人・明晴学園理事に就任
- 2013年 国立民族学博物館共同研究員
- 2014年 一橋大学大学院博士課程単位取得退学
木村晴美さんは、1995年に雑誌『現代思想』3月号に「ろう文化宣言」を発表。
木村晴美さんが、同じく手話通訳者の市田泰弘さんとの共同執筆したものですが、手話通訳者の育成や聴覚障害者でも活躍できる社会の実現に、大きな影響を与えたとされています。
木村晴美さんは、その他手話の本も多数出版されています。[quads id=3]
ACジャパンの手話ラッパーに木村晴美が選ばれた理由
今回のラップCMの手話化は、制作のACジャパンにとっても初めての取り組みだったのだとか。
手話ラッパーに木村晴美さんが選ばれたのは、
演出家からの「真面目そうな人が変化するギャップを出したい」と要望
だったのだとか。
NHKでおなじみの木村晴美さんが、
ラップになってもその人間性は変わらずに、
でもノリノリで演じたら…想像するだけで楽しい。
引用元:監修者・松森果林のブログ
ダメもとで木村晴美さんに打診したら、快く引き受けてくれたのだとか。
ACジャパンCMの手話通訳の撮影時は、木村晴美さんのキレキレな通訳に現場も終始驚きだったそうです。
撮影現場では、0.0何秒という単位で細かく確認をしますが
ラップのテンポにあったリズムとキレッキレぶりに
演出家さんたちも舌を巻いておりました。
時々NGを出す木村さんも楽しくて
これまた違ったギャップに緊張感ただよう現場が和むのです。引用元:監修者・松森果林のブログ
そうして出来上がったACジャパンの手話ラップは、木村晴美さんの絶妙な表情もとても好感が持てますよね。
衣装にあえてスーツを選んだのも、木村晴美さんと現場のナイスチョイスですね。[quads id=5]
まとめ
以上、ACジャパンの手話ラップの人・木村晴美さんについて、経歴やプロフィール、出演番組などをお届けしました。
手話通訳は、東京オリンピックでもノリノリ具合が話題になりました。
ACジャパンCMの手話ラップも、手だけでなく表情や雰囲気から相手に伝えようとする「ろう通訳者(聴覚障害のある通訳者)」だからこそできる技ですね!